名医に名薬なし
読み方:めいい に めいやく なし
意味
すぐれた医者は、患者の病状や体質を正確に見極め、適切な処置をするため、特別に効くと評判の薬だけに頼る必要がない、ということ。転じて、優れた技術や判断力を持つ人は、評判のよい道具や特別な手段に頼りきらないことのたとえ。
由来
初出や正確な成立年代は明確ではない。医者の腕は薬の名声だけでは測れず、診断や治療の的確さが重要だとする経験則を背景に、日本のことわざとして定着した表現である。江戸時代以降のことわざ集などにも見られるとされる。
備考
医療では薬が不要という意味ではなく、名医の的確な診断・処置を重視する表現。現代では、道具よりも使い手の力量が大切だという比喩としても用いる。
例文
- 祖父は、名医に名薬なしと言って、薬の評判より医師との相談を大切にしていた。
- どんな高価なソフトを導入しても、使いこなす人材がいなければ意味がない。名医に名薬なし、まずは担当者の判断力を磨こう。
- 彼女は特別な調理器具を使わなくてもおいしい料理を作る。まさに名医に名薬なしだ。
分類
類義語
対義語
- 薬石効なく
- 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる