上医は未病を治す
読み方:じょうい は みびょう を なおす
意味
優れた医者は、病気がはっきり発症してから治療するのではなく、まだ病気ではないが心身の不調や兆候が現れている「未病」の段階で対処し、病気になるのを防ぐという意味。転じて、問題は深刻化する前に予防・解決することが大切だという教え。
由来
中国最古級の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』の『素問』四気調神大論にある「聖人は已病を治さず、未病を治す」という趣旨に基づく言葉とされる。『黄帝内経』は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前3世紀~紀元前1世紀頃)に成立・編纂されたと考えられている。「上医は未病を治す」は、その思想を日本で簡潔に表した定着した表現である。
備考
「未病」は、健康と病気の間にある状態や、病気の兆候がある段階を指す東洋医学の語。現代では医療だけでなく、事故防止・経営・人間関係などの早期対策にもたとえて用いる。
例文
- 健康診断で生活習慣を見直すのは、上医は未病を治すという考え方にかなっている。
- 小さな苦情の段階で改善策を講じるべきだ。上医は未病を治すというように、問題は早期対応が重要である。
- 不調を我慢せず、軽いうちに相談してください。上医は未病を治すといいます。
分類
類義語
対義語
- 病気になってから治療する
- 後手に回る
- 手遅れになってから対処する