口では大坂の城も建つ
読み方:くちでは おおさかのしろも たつ
意味
口で言うだけなら、どれほど大きく困難な事業でも簡単にできるように言える、という意味。実際の行動や実現の裏付けがないのに、大きな計画・約束・自慢を述べる人を皮肉ったり、言葉だけで判断してはいけないと戒めたりするときに使う。
由来
豊臣秀吉が天正11年(1583年)に築城を開始した巨大な大坂城を引き合いに出し、「口で言うだけなら城を建てることさえできる」とたとえた日本のことわざである。正確な成立年・初出は不明だが、江戸時代には上方のいろはかるたの句としても用いられた。
備考
相手を「口先だけだ」と批判する響きがあるため、直接本人に使う際は注意が必要。「大坂」は歴史的表記で、現在は「大阪の城も建つ」と書くことも多い。
別表記
- 口では大阪の城も建つ
- 口先では大阪の城も建つ
誤用・混同注意
- 実際に話すだけで大坂城を建設できる、という文字どおりの意味ではない。実行を伴わない大きな発言を皮肉るたとえである。
- 「大坂」は誤字ではない。江戸時代まで広く用いられた大阪の歴史的表記である。
例文
- 彼の事業計画には資金の裏付けがない。口では大坂の城も建つと言うが、実行できるかは別問題だ。
- 口では大坂の城も建つのだから、立派な約束を聞いても、まず具体的な行動を確かめよう。
- 新人が「三か月で売上を倍にします」と豪語すると、上司は「口では大坂の城も建つ。実現策を示しなさい」と言った。
分類
類義語
- 口先三寸
- 口から出まかせ
- 大言壮語
- 言うは易く行うは難し
対義語
対比・対照ことわざ
- 有言実行
- 言うは易く行うは難し
- 口より手