卵に骨
読み方:たまご に ほね
意味
一見すると順調で問題がなさそうな事柄に、思いがけない障害や不都合があることのたとえ。柔らかく食べやすいはずの卵の中に、あるはずのない硬い骨がある、という意からいう。期待外れの厄介事や不運に出会う場合に用いる。
由来
初出文献や正確な成立時期は明らかではない。卵の中に本来あるはずのない骨があれば食べる際に困る、という身近な比喩から生まれた日本のことわざと考えられる。少なくとも江戸時代(18〜19世紀ごろ)には、尾張地方のいろはかるたで「た」の札として用いられ、広く知られるようになった。
備考
現在は日常会話で頻繁に使われる表現ではなく、やや古風である。「予想外の障害」の意で用い、「骨のある人・物」のように、気骨や内容がしっかりしている意味にはならない。
別表記
- 玉子に骨
誤用・混同注意
- 「骨がある」を『気骨がある・内容がしっかりしている』という意味に解するのは誤り。ここでは、本来ないはずのものがあって生じる予想外の障害や不都合をいう。
例文
- この物件は駅にも近く理想的だったが、管理費が非常に高いという卵に骨があった。
- 企画は承認されたものの、予算削減という卵に骨があり、計画を見直すことになった。
- 楽しみにしていた旅行だったが、出発直前の台風で中止になり、まさに卵に骨だった。
分類
類義語
- 好事魔多し
- 月に叢雲、花に風
- 出鼻をくじかれる
対義語
対比・対照ことわざ
- 好事魔多し
- 月に叢雲、花に風