十年樹木百年樹人
読み方
じゅうねん じゅもく、ひゃくねん じゅじん
意味
樹木を育てて利用できるまでには十年ほどかかるのに対し、人を教育して立派に育成するには百年単位の長い年月を要する、という意味。国家や社会の将来のためには、目先の成果だけを求めず、長期的な視野で人材を育てることが重要だと説く。
由来
中国古典『管子』の「権修」篇にある「十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹人(一年の計は穀物を植えること、十年の計は木を植えること、終身の計は人を育てることに及ばない)」などをもとにした句である。『管子』は春秋時代の管仲(前7世紀、前645年没)に仮託されるが、現存本文は主に戦国時代から前漢期(おおむね前4〜前2世紀)にかけて成立した諸著作の集成と考えられる。「百年樹人」という定型の正確な成立時期は不明。
分類・由来
備考
「樹」は「植える・育てる」の意。教育や人材育成を論じる文章、式辞、スピーチなどで使われる漢文調の表現で、日常会話ではやや硬い。原典では「終身之計」とされる。
例文
- 教育はすぐに結果が出るものではない。十年樹木、百年樹人というように、子どもを長い目で見守る必要がある。
- 社長は研修予算の削減案に対し、「十年樹木、百年樹人の考えで、人材育成への投資を続けよう」と述べた。
- 地域の新しい学校づくりは、十年樹木、百年樹人の理念に基づき、将来を担う若者を育てる取り組みである。
類義語
- 教育は国家百年の大計
- 百年の計
- 人づくりは国づくり
対義語
- 急功近利
- 目先の利益を追うこと