医者よ、自らを癒せ
読み方
いしゃよ みずからを いやせ
意味
他人の欠点を批判したり、他人に助言・指導したりする前に、まず自分自身の欠点や問題を改めるべきだという戒め。人を治す立場の医者が自分を治せないのはおかしい、というたとえである。
由来
新約聖書『ルカによる福音書』4章23節に記される言葉。イエスが故郷ナザレの人々に向け、当時すでに知られていた格言として用いたとされる。福音書は一般に1世紀後半、概ね80~90年頃に成立したと考えられている。日本語の「医者よ、自らを癒せ」は聖書翻訳に由来する表現である。
分類・由来
備考
相手への批判や、自分を省みない助言を戒める際に用いる。聖書に由来するため、日常会話ではやや硬く文学的な響きがある。相手を強く非難する表現にもなり得る。
例文
- 部下の報告の遅れを責める前に、上司自身が指示を曖昧にしていなかったか確認すべきだ。まさに「医者よ、自らを癒せ」である。
- 健康指導をする医師が過労で倒れたというニュースを聞き、「医者よ、自らを癒せ」という言葉を思い出した。
- 会社の改革を唱える経営陣こそ不透明な経費処理を改めなければならない。医者よ、自らを癒せ、だ。
類義語
- 人の振り見て我が振り直せ
- 己の頭の蠅を追え