医者の只今、坊主の後生
読み方
いしゃ の ただいま、 ぼうず の ごしょう
意味
医者の「ただいま行く」という返事と、僧侶が説く死後(後生)の救いは、どちらも確かめにくく当てにできない、というたとえ。転じて、すぐに実現すると言いながらなかなか実現しない約束や、確証のない将来の保証を皮肉っていう。
由来
往診を求められた医者の「只今(すぐに行く)」という返事は実際には待たされがちであり、僧侶のいう「後生(死後・来世)の救い」は生きている者には確かめられない、という庶民的な観察から生まれた表現とされる。初出資料や成立した正確な時代は未詳である。
分類・由来
備考
医療者や僧侶を一律に非難する言い方になり得るため、現代では使用場面に配慮が必要。「坊主」は僧侶をくだけていう語で、文脈によってはぶっきらぼうに響く。
例文
- 往診を頼んだのに何時間も待たされ、「医者の只今、坊主の後生」とはよく言ったものだと思った。
- 彼の「すぐ終わる」という説明は毎回延びるので、医者の只今、坊主の後生だと思って別の手も考えておこう。
- 死後の救いを軽々しく保証する話を聞いた祖父は、「医者の只今、坊主の後生だ」と苦笑した。
類義語
- 空約束
- 口約束
- 当てにならない話