冬来りなば春遠からじ
読み方:ふゆ きたりなば はる とおからじ
意味
厳しい冬が来たなら、暖かい春が来るのも遠くはない、という意味。転じて、苦しい時期や逆境はいつまでも続くものではなく、やがて希望の持てる時が来るのだから、未来を信じて耐えようという励ましを表す。
由来
イギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩「Ode to the West Wind(西風に寄せる歌/西風の賦)」の結びの一節「If Winter comes, can Spring be far behind?」に由来する。原詩は1819年に作られ、1820年に刊行された。日本語訳として広く定着し、ことわざ的に用いられている。
備考
季節を文字どおり述べるより、逆境の後には好転が訪れるという比喩として使う。日本固有のことわざではなく、シェリーの詩句が日本語で定着した表現である。
別表記
- 冬来たりなば春遠からじ
誤用・混同注意
- 単に「冬が来ればすぐ春になる」という暦や天候の説明としてのみ解釈するのは不十分で、通常は苦難の先に希望があるという比喩である。
- 「春遠からじ」を「春は遠い」という意味に取るのは誤り。「遠からじ」は「遠くないだろう」の意である。
例文
- 長引く不況で苦しいが、冬来りなば春遠からじという気持ちで、事業の立て直しを続けよう。
- 受験に失敗して落ち込む娘に、父は「冬来りなば春遠からじだよ」と励ました。
- 復興には時間がかかるものの、住民たちは冬来りなば春遠からじと信じ、町の再建に取り組んでいる。
分類
類義語
- 明けない夜はない
- 止まない雨はない
- 雨降って地固まる
対比・対照ことわざ
- 明けない夜はない
- 止まない雨はない