人身受け難し、仏法聞き難し
読み方:じんしん うけがたし、 ぶっぽう ききがたし
意味
人間として生まれることは非常にまれであり、さらに仏の教えに出会い、それを聞き学ぶ機会を得ることも容易ではない、という意味。その得がたい縁を大切にし、今の人生で仏道の修行・学びに励むべきだという教えである。
由来
仏教に由来する句で、漢訳仏典などに見られる「人身難得、仏法難聞(人の身を得るのは難しく、仏法を聞くのは難しい)」という考えを日本語化した表現である。日本では禅宗などの三帰依文・法要文にも近い文言が用いられてきた。原典を一つに特定することや、この日本語形がいつ成立したかは不明だが、少なくとも中世以降の仏教文化の中で広く伝えられてきた。
備考
「人身」は妊娠の意味ではなく、「人間として生まれた身」を指す。「仏法」は仏教の教え。日常会話より、法話・仏教的な文章・人生を省みる文脈で用いられる。
例文
- 人身受け難し、仏法聞き難しという言葉を胸に、毎朝の読経をおろそかにしないようにしている。
- 師は、人身受け難し、仏法聞き難しなのだから、学べる時に真剣に仏法を聞きなさいと説いた。
- 寺でこの句に触れ、当たり前のように過ごしている人生も得がたい縁なのだと感じた。
分類
類義語
- 人身難得、仏法難聞
- 人身得難く、仏法聞き難し