人は生まれながらにして知る者にあらず
読み方:ひと は うまれながらにして しる もの に あらず
意味
人は、生まれたときからあらゆる知識や道理を知っているわけではない、という意味。誰にでも知らないことや迷うことがあるため、他人から学び、問い、経験を通して知識を身につけることが大切だという教えを表す。
由来
中国・唐代(8~9世紀)の文学者、韓愈(かんゆ、768~824年)の文章『師説(しせつ)』にある「人非生而知之者、孰能無惑(人は生まれながらにしてこれを知る者にあらず。たれかよく惑わざらん)」に基づく。日本では漢文の教養や学問を尊ぶ文脈で定着した。
備考
主に文章語・教訓的な場面で用いる。続きは「孰か能く惑わざらん(誰が迷わずにいられようか)」で、無知や疑問を恥じず、師に学ぶ重要性を説く文脈で引用される。
例文
- 初めての仕事で分からないことがあるのは当然だ。人は生まれながらにして知る者にあらずというのだから、遠慮せず先輩に質問しよう。
- 教師は、人は生まれながらにして知る者にあらずと説き、失敗を恐れず学び続けるよう生徒を励ました。
- 専門家であっても最初から何でも知っていたわけではない。人は生まれながらにして知る者にあらず、という姿勢で学び直すことが必要だ。
分類
類義語
対義語
- 生知安行
- 生まれながらにして知る者なり