人の心は神も知らぬ
読み方:ひとのこころは かみも しらぬ
意味
人の本心や感情の移り変わりは、他人には容易に見抜けず、将来どう変わるかも予測しがたいということ。「神も」とは、神でさえ知ることができないほど人の心は不可解だ、という強調表現である。相手の気持ちを決めつけないよう戒める際などに用いる。
由来
成立した事情や作者は不詳である。江戸時代に流布した江戸いろはかるたの「ひ」の札として知られ、少なくとも江戸時代には広く定着していたと考えられる。人間の内心の見えにくさを、「神でさえ知らない」と誇張して表した言い回しである。
備考
相手の本心や心変わりを予測できないことをいう。相手への不信を一方的に表すより、心を決めつけない慎重さを促す文脈で使うのが自然である。
別表記
- 人の心は神も知らず
- 人の心は神も知らない
誤用・混同注意
- 「神も知らぬ」を「神だけは知っている」という意味に取るのは誤り。「も」+否定で、「神でさえ知ることができない」という意味になる。
例文
- 昨日まで計画に賛成していた彼が急に反対に回った。人の心は神も知らぬというが、先のことは分からない。
- 表面上は笑顔で接していても、本心までは断定できない。人の心は神も知らぬのだから、軽々しく決めつけるべきではない。
- 取引先が最終的に契約してくれるかは、まだ分からない。人の心は神も知らぬというし、こちらは誠意を尽くして返事を待とう。
分類
類義語
- 人心測り難し
- 人の心は一夜に変わる
- 人の心は秋の空