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二桃三士を殺す

読み方:にとう さんし を ころす

意味

わずかな利益や手段を利用して、複数の有力者どうしを争わせ、互いに滅ぼさせる策略をいう。また、少ないものをめぐる競争によって、多くの者が共倒れになることにもいう。文字どおり桃で人を殺す意味ではない。

由来

中国の故事に由来する。春秋時代(紀元前6世紀ごろ)の斉の景公に仕えた晏嬰(晏子)の話を記した『晏子春秋』に見える。晏子は、景公が恐れていた三人の勇士に二個の桃を与え、功績の大きい者が取るよう促した。三人は功を競って争い、最終的に全員が自害したとされる。『晏子春秋』の成立は戦国時代から前漢初期(紀元前3~2世紀ごろ)と考えられている。

備考

中国故事に基づく故事成語として定着している。現代では、組織や政治、競争の場で、人を対立させて利益を得る冷酷な策略を批判的に表すことが多い。

例文

  • 二つしかない大型案件を三社に競わせ、互いの体力を削らせるとは、まさに二桃三士を殺す策だ。
  • 昇進枠を二つだけ示して有力な三人を争わせるやり方は、二桃三士を殺すようで後味が悪い。
  • 敵対する勢力に小さな利益をちらつかせて内紛を誘うのは、二桃三士を殺すという発想に通じる。

分類

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字