亀の甲より年の劫
読み方:かめ の こう より とし の こう
意味
亀の硬い甲羅よりも、長い年月を重ねて得た経験・知恵・技能のほうが価値があり、頼りになるという意味。単に年齢が高いことをいうのではなく、実際に経験を積んだ人の判断や力量をたたえる際に用いる。
由来
正確な成立年や最初の出典は不明である。江戸時代には上方いろはかるたの「か」の札として広く知られた。「亀の甲」の「甲(こう)」と、長年の経験によって得た成果を表す「功(こう)」、または非常に長い年月を表す「劫(こう)」を同音で掛けた語呂合わせによる日本のことわざである。
備考
一般には「亀の甲より年の功」と書く形が最も多い。「劫」も認められる表記で、この場合は「こう」と読む。年長者なら常に正しいという意味ではなく、経験の価値を述べる表現である。
別表記
- 亀の甲より年の功
誤用・混同注意
- 「年の劫」を「としのごう」と読むのは誤りで、このことわざでは「としのこう」と読む。
- 単に年齢が高い人は必ず優れている、という意味に解するのは不正確である。長年の経験から得た知恵や技能を評価する表現である。
- 「亀の甲」を「亀の子」と書くのは誤り。
例文
- 複雑な修理なら、亀の甲より年の劫で、長年この仕事をしている職人に任せるのが安心だ。
- 若い社員の意見も大切だが、緊急時には亀の甲より年の劫というように、ベテランの判断が役に立った。
- 祖父は家庭菜園の害虫対策をよく知っている。亀の甲より年の劫とはこのことだ。
分類
類義語
- 老馬の智
- 経験は最良の教師
対義語
対比・対照ことわざ
- 老馬の智
- 後生畏るべし