不孝に三あり、後なきを大とす
読み方:ふこう に さん あり、のち なき を だい と す
意味
親に対する不孝には三つの種類があり、その中でも子孫を残さず、祖先の祭祀や家系を継ぐ者がいなくなることが最も大きな不孝だ、という意味。家の存続と祖先供養を重んじた儒教的な考え方を表す。
由来
中国の儒教書『孟子』「離婁上」にある「不孝有三、無後為大」に由来する。『孟子』は戦国時代、紀元前4世紀ごろの孟子の言行を弟子らがまとめた書とされる。後漢(2~3世紀)の趙岐の注では、不孝の三つを「親の意に迎合して不義に陥らせること」「親が老いて困窮しても仕官して養わないこと」「結婚せず子をもうけず、祖先の祭祀を絶やすこと」と説明している。
備考
現代では、結婚・出産や家系の継続を個人に求める考え方は必ずしも受け入れられない。歴史的な儒教思想を示す表現として、文脈に配慮して用いる。
例文
- かつては「不孝に三あり、後なきを大とす」といい、家を継ぐ子孫を残すことが重んじられた。
- 祖父は不孝に三あり、後なきを大とすという言葉を口にしたが、私は結婚や出産は本人の自由だと思う。
- この作品は、「不孝に三あり、後なきを大とす」という儒教的価値観と、個人の生き方との葛藤を描いている。
分類
類義語
- 不孝有三無後為大
- 親不孝
対義語
- 孝行
- 親孝行
- 孝は百行の本