一身にして二生を経る
読み方:いっしん にして にしょう を へる
意味
一人が生きている間に、社会制度・価値観・生活などが大きく変わり、まるで別の人生を二度生きたように感じること。特に、幕末から明治への移行のような激しい時代の変化を経験することをいう。
由来
福沢諭吉の『福翁自伝』にある「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」という表現として広く知られる。福沢が経験した幕末・明治維新という大転換を、同じ一人の人間が二つの時代を生きたかのようだと表したもの。『福翁自伝』は明治31年(1898年)に口述され、明治32年(1899年)に発表・刊行された。
備考
「二生」は文字どおり二回生まれ変わる意味ではなく、同一人物が大きく異なる二つの時代・生活を経験するという比喩。通常は「一身にして二生を経るが如く」ともいう。
例文
- 幕末から明治維新を経験した人々は、まさに一身にして二生を経る思いだっただろう。
- 祖父は戦前と戦後の暮らしを知っており、一身にして二生を経るような激動の時代を生きた。
- 急速なデジタル化で仕事の方法が一変し、ベテラン社員は一身にして二生を経る感慨を抱いている。
分類
類義語
- 隔世の感がある
- 滄桑の変
- 今昔の感に堪えない