一年を二十日で暮らすいい男
読み方:いちねん を はつか で くらす いいおとこ
意味
江戸時代の火消しを指す言葉。火事が起きたときだけが本来の出番で、年に二十日ほど働けば、残りの日はのんびり暮らしているように見えたことを、やや羨望やからかいを込めて言ったもの。「いい男」には、火消しの粋で勇ましいイメージも含まれる。
由来
成立した正確な年や最初の出典は不詳。江戸時代、特に町火消しが整備された18世紀以降の江戸の風俗を背景に生まれたとされる。火消しは火事の際に活躍する職であり、平時には仕事が少ないように見えたため、「一年を二十日で暮らす」と誇張して表現した。
備考
主に江戸時代の火消しを指す歴史的な表現で、現代の「火消し役」や一般の怠け者にそのまま用いる言葉ではない。「二十日」は実数ではなく、出番の少なさを強調した誇張表現。
例文
- 江戸の町火消しは、「一年を二十日で暮らすいい男」と呼ばれることがあった。
- 博物館の解説では、「一年を二十日で暮らすいい男」という言葉を通して、江戸火消しの粋な気風が紹介されていた。
- 火消しの出番は火事場に限られることから、当時の人は彼らを一年を二十日で暮らすいい男としゃれて言った。
分類
類義語
- 一年を二十日で暮らすよい男
- 江戸の火消し
対義語
- 勤勉
- 働き者
- 年中働く