じたばたしても鶏は裸足
読み方:じたばた しても 鶏は 裸足
意味
どれほどあがいたり騒いだりしても、もともと変えられない事実や状況は変わらない、というたとえ。鶏がどんなに足をばたつかせても裸足であることは変わらないことから、無駄に焦ったり抵抗したりしても仕方がないという意味でいう。
由来
尾張地方で伝承された尾張いろはかるたの「じ」の札として知られることば。鶏は履物を履かない、すなわち裸足であるという当たり前の事実を、地団駄を踏むような動作と取り合わせて、焦っても変えられない事柄を表したものとされる。作者・正確な成立時期は不明だが、近世以降に地域のかるた文句として伝わった。
備考
主に尾張いろはかるたに見られる、全国的には比較的なじみの薄い表現。相手を突き放す響きにもなり得るため、失敗して落ち込んでいる人への使用には配慮が必要。
別表記
- 地団駄踏んでも鶏は裸足
- じたばたしても鶏ははだし
- 地団駄踏んでも鶏ははだし
誤用・混同注意
- 鶏が裸足なのは努力不足のためだ、という意味ではない。焦ったり抵抗したりしても変えられない事実がある、というたとえである。
- 「鶏は裸足」を、貧しさや無一文を表す言葉だと解釈するのは誤り。
例文
- 締切が今日に迫ってからじたばたしても鶏は裸足だ。もっと早く準備しておけばよかった。
- 予算が決まった以上、今さら不満を言ってもじたばたしても鶏は裸足だろう。できる範囲で工夫しよう。
- 失くした切符は戻らないのだから、じたばたしても鶏は裸足と気持ちを切り替えて駅員に相談した。
分類
類義語
- 地団駄を踏んでも始まらない
- ない袖は振れない
- 急いては事を仕損じる
- じたばたしても始まらない