鼎鑊之刑
読み方:ていかく の けい
意味
古代中国で、鼎(かなえ)や鑊(かく)という大型のかまに罪人を入れ、湯で煮殺すとされた極めて残酷な死刑をいう。転じて、非常に苛酷で恐ろしい刑罰・処罰のたとえとしても用いられる。
由来
「鼎」は三本脚の大きな金属製の器、「鑊」は湯を沸かす大釜を指す。古代中国では、これらを用いて罪人を煮る刑罰が語られ、「鼎鑊の刑」と呼ばれた。刑罰の観念自体は先秦から漢代ごろの中国にさかのぼるが、「鼎鑊之刑」という四字の定型句としての初出・成立時期は特定できない。「之」は「の」の意である。
備考
現代の日常会話で用いる語ではなく、主に中国史・漢文・歴史小説などで見られる。実在の刑罰を指す残酷な語なので、比喩として使う際にも軽々しく用いないほうがよい。
別表記
- 鼎鑊の刑
補足
- 「鼎鍋之刑」は誤記。正しくは「鼎鑊之刑」。
- 「之」を音読みして「ていかくしけい」とは通常読まず、「ていかくのけい」と読む。
例文
- 古代中国の苛酷な刑罰として、鼎鑊之刑が伝えられている。
- 史劇の中で、反逆者は鼎鑊之刑に処されるおそれがあると告げられた。
- その物語は暴君の支配を、鼎鑊之刑すら辞さない恐怖政治として描いている。
分類
類義語
- 湯鑊之刑
- 釜茹での刑
- 鑊烹の刑