鼈甲宮殿
読み方:べっこう きゅうでん
意味
鼈甲で飾った宮殿という字義から、非常にぜいたくで、華麗に飾り立てられた宮殿・邸宅・建物をいう。実在する王宮に限らず、豪奢な内装や建築をたとえて用いる。
由来
「鼈甲」は主にタイマイの甲羅を加工した、つやと模様の美しい装飾材、「宮殿」は君主・皇族などのための壮麗な建物をいう。鼈甲を用いて飾られた宮殿、すなわち極度に豪華な建物という字義から生じた表現である。特定の故事・古典の一句を典拠とするものではなく、成立時期・初出は未詳。
備考
現在では日常会話での使用は多くなく、文章語・比喩的な表現として用いられる。「鼈甲」は字面からすっぽんを連想しやすいが、通常は装飾材のべっこうを指す。
補足
- 「鼈甲宮殿」を「すっぽんきゅうでん」と読まない。「鼈甲」の読みは「べっこう」。
例文
- 財を尽くして建てられたその邸宅は、まさに鼈甲宮殿と呼ぶにふさわしかった。
- 金箔や螺鈿で飾られた応接室は、鼈甲宮殿を思わせる華やかさだった。
- 彼は質素な暮らしを好み、鼈甲宮殿のような住まいには関心を示さなかった。
分類
類義語
- 金碧輝煌
- 玉楼金殿
- 富麗堂皇
対義語
- 質素倹約
- 簡素質朴