黄鐘大呂
読み方
こうしょう たいりょ
意味
音楽や文章の調子・内容が、荘重で格調高く、雄大であることのたとえ。「黄鐘」と「大呂」はともに中国古代の音律の名で、転じて、重々しく気品のある優れた音楽や文辞をいう。
由来
中国古典『礼記』の「楽記」にある「黄鐘大呂、弦歌干揚、施於宗廟、祭祀也」に基づく。黄鐘は十二律の陽律第一、大呂は陰律第一に当たる基本的な音律で、宗廟の祭祀に用いる荘厳な音楽を表した。『礼記』は前漢期(紀元前1世紀頃)に編纂されたとされ、のちに格調の高い音楽や文章をたとえる語となった。
備考
日常会話ではまれで、音楽・文学・儀礼などについて格調の高さを評する文語的な表現である。「黄鐘」を単に鐘の色と解釈しないよう注意する。
例文
- その交響曲は黄鐘大呂の響きを備え、式典の会場を荘厳な空気で包んだ。
- 彼の追悼文は黄鐘大呂の文体で書かれており、故人への深い敬意が伝わってきた。
- 国家の節目を描くこの作品は、黄鐘大呂たる調べを基調としている。
類義語
- 荘重典雅
- 格調高雅
- 重厚典雅