麻姑掻癢
読み方:まこ そうよう
意味
仙女の麻姑が、鳥の爪のように長い爪で、かゆい所を的確にかいてくれるという故事から、相手が望んでいることや必要としていることを的確に行い、十分に満足させることをいう。細かな要望までよく行き届くことのたとえ。
由来
中国・東晋の葛洪が撰したとされる『神仙伝』(4世紀頃成立)に見える麻姑の故事に基づく。仙女・麻姑の手は鳥の爪のようだったとされ、蔡経が「その爪で背中のかゆい所をかいてほしい」と心中で思ったところ、神仙の王方平に見抜かれて叱責された。この逸話から、かゆい所に的確に手が届くことを「麻姑掻癢」というようになった。
備考
主に文章語として用いられる。相手の要求や事情をよく理解し、的確に応じるという褒め言葉である。「隔靴掻痒」は、反対に要点へ届かず隔たりがあることをいう。
別表記
- 麻姑掻痒
- 麻姑搔癢
- 麻姑搔痒
補足
- 「隔靴掻痒」と意味を取り違えない。麻姑掻癢は必要な所に的確に届くこと、隔靴掻痒は要点に届かずもどかしいことをいう。
- 「麻姑」を「麻子」などと書き誤らない。麻姑は故事中の仙女の名である。
例文
- この新しい相談窓口は利用者の要望を先回りしてくれて、まさに麻姑掻癢のサービスだ。
- 彼女の助言は私が悩んでいた点を正確に突いており、麻姑掻癢の思いがした。
- 現場の事情を熟知した改善案は、社員にとって麻姑掻癢といえる内容だった。
分類
類義語
- 痒い所に手が届く
- 至れり尽くせり
対義語
- 隔靴掻痒
- 隔靴之掻