高牙大纛
読み方:こうが たいとう
意味
将軍・大将の陣営に高く掲げる牙旗(将軍の旗)と大纛(指揮官用の大旗)のこと。転じて、軍の指揮官が備える威厳ある旗印や、堂々として威勢のよい軍容・権勢をいう。
由来
北宋の文人・欧陽脩が11世紀半ばに記した「相州昼錦堂記」に見える語。「高牙」は将軍の牙旗を高く掲げること、「大纛」は軍の主将を示す大きな旗をいう。原文の「高牙大纛、不足為其栄」では、こうした外見上の威容や栄華だけが真の名誉ではない、という文脈で用いられている。
備考
日常会話ではほとんど用いない、漢文・歴史叙述的な語。主に中国古代の軍隊や将軍の威容を表す。現代では比喩として、権勢や壮大な見かけを指す場合もある。
補足
- 「こうがだいとう」と読むのは誤りで、標準的な読みは「こうがたいとう」。
- 「纛」を「幢」などの別字に書き換えない。
例文
- 古代の将軍は高牙大纛を掲げ、軍の所在と主将の威厳を示した。
- 絵巻には、高牙大纛を従えた大将の堂々たる行列が描かれている。
- その武将は高牙大纛のような華やかな威勢よりも、兵をいたわる統率力で人望を集めた。