驢鳴犬吠
読み方:ろめい けんばい
意味
ろばのいななきと犬のほえる声という字義から、転じて、詩文・文章・言葉などが粗野で拙く、聞いたり読んだりするに堪えないことをいう。他人の作品や発言を厳しくけなす、強い非難の表現である。
由来
中国の正史『北斉書』の「文苑伝」に見える語。北斉時代(550~577年)ごろの文人批評に由来し、ろばと犬の耳障りな鳴き声を、品位や技巧に乏しい詩文・言辞にたとえたことから生じた。
備考
主に詩文・文章・発言の拙劣さをあざける古風な語で、日常会話ではまれ。相手に直接用いると非常に失礼になりうるため、引用・自嘲・文芸批評などに限って用いるのが無難。
補足
- 動物が騒がしく鳴く実際の情景を表す語だと誤解しない。慣用的には、拙い詩文や言辞を非難する比喩である。
例文
- この詩を驢鳴犬吠にすぎないと切り捨てる批評は、あまりに辛辣だ。
- 彼は若いころに書いた文章を、今では驢鳴犬吠だったと恥ずかしそうに振り返った。
- 相手の論文を驢鳴犬吠と呼ぶのは、内容への批判を超えて相手を侮辱しかねない。
分類
類義語
- 駄文
- 拙文
- 悪文
対義語
- 錦心繡口
- 妙筆生花
- 名文