飲食男女
読み方
いんしょく だんじょ
意味
飲食を求める欲望と、男女間の性愛・性欲を指す語。人間が生まれながらに持つ、生命の維持や種の存続に関わる根本的な欲望という意味で用いる。単に「食べることと男女」という事実を述べるより、人間の自然な本能や欲求を論じる文脈で使われる。
由来
中国の古典『礼記(らいき)』「礼運」にある「飲食男女、人之大欲存焉(飲食男女は、人の大欲存するところなり)」に基づく。成立時期は『礼記』の編纂過程を含めて前漢期(紀元前2世紀〜紀元前1世紀頃)とされるが、収録された思想や文章にはそれ以前のものもある。
備考
古典由来の硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。「男女」は単なる男女両性ではなく、主に男女間の性愛・性欲を表す。学術的・評論的な文脈で使われやすい。
例文
- 飲食男女は人間の根源的な欲望であり、社会はそれを一定の規範によって調整してきた。
- 古典思想では、飲食男女を否定するのではなく、その欲望とどのように向き合うかが問われた。
- この作品は、飲食男女をめぐる人々の喜びや葛藤を率直に描いている。
類義語
- 食欲色欲
- 人間の本能
- 人之大欲
対義語
- 禁欲
- 清心寡欲