風木之悲
読み方:ふうぼく の ひ
意味
親に孝行をしたいと思うようになった時には、すでに親が亡くなっていて、その恩に報いることができないという悲しみ・後悔をいう。転じて、親との死別に際して抱く深い悲嘆を表す。
由来
前漢の韓嬰が編んだとされる『韓詩外伝』巻九の故事に基づく。孔子が皋魚(こうぎょ)に嘆きの理由を尋ねると、皋魚が「樹は静まらんと欲すれども風は止まず、子は養わんと欲すれども親は待たず(樹欲静而風不止、子欲養而親不待)」と述べた。ここから、親が亡くなって孝養を尽くせない悲しみをいう語となった。
備考
主に文章語・改まった表現で用いる。「風樹之悲」「風木之嘆」「風樹之嘆」などともいう。単なる死別の悲しみではなく、孝行したくても親が存命でないという後悔を含む。
補足
- 単に風に揺れる木への悲哀を表す語と解するのは誤り。親に孝養できないまま死別した悲しみ・後悔をいう。
- 「風樹之悲(ふうじゅのひ)」は同義の異形として用いられるが、「風木之悲」の標準的な読みは「ふうぼくのひ」である。
例文
- 父の訃報を受けた彼は、もっと親孝行をしておけばよかったと、風木之悲を深く感じた。
- 仕事を理由に帰省を先延ばしにしていたため、母を亡くしたあとには風木之悲だけが残った。
- 風木之悲を残さないよう、両親が元気なうちに感謝を伝え、できる限り孝行したい。
分類
類義語
- 風木之嘆
- 風樹之嘆
- 風樹之悲
この四字熟語に使われている漢字
広告