雲心月性
読み方
うんしんげっせい
意味
雲のように何ものにもとらわれず自由な心と、月のように澄み清らかな性質をいう。名誉・利益や世俗的な欲望に執着せず、淡々として清らかに生きる人格や心境を表す。
由来
中国・南宋時代の禅宗史書『五灯会元(ごとうえげん)』に見える語とされる。『五灯会元』は禅僧・普済が淳祐12年(1252年)ごろに編纂した書である。「雲心」は雲のように自在で執着のない心、「月性」は月のように清らかな本性を表し、禅的な清浄・無執着の境地を示す。
備考
主に清らかで俗欲のない人格、特に僧侶や隠者の心境をほめていう雅語。日常会話ではあまり用いられず、文章語・漢文調の表現である。
例文
- 彼は名声や利益に執着せず、雲心月性の人として静かな山里で暮らしている。
- 住職の雲心月性な姿勢は、悩みを抱える参拝者の心を穏やかにした。
- 忙しい日々の中でも、自然に親しみながら雲心月性の境地を目指したい。
類義語
対義語
- 利欲熏心
- 名利追求
- 煩悩具足