陶朱猗頓
読み方
とうしゅ いとん意味
中国の二人の大富豪、陶朱公(とうしゅこう)と猗頓の名を並べた語。きわめて財産の多い人、大富豪、またはその莫大な富のたとえとして用いる。由来
中国春秋時代(紀元前5世紀ごろ)の范蠡(はんれい)は、越王勾践を助けた後に陶(現在の山東省付近)へ移り、商売で巨富を得て「陶朱公」と呼ばれた。猗頓も中国古代の富豪として知られる人物である。前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した『史記』「貨殖列伝」などに両者の富が伝えられ、後に二人の名を合わせて大富豪の代名詞とした。四字熟語としての成立時期は不詳。備考
中国の故事に基づく、文章語・古典的な表現であり、現代の日常会話ではあまり用いない。人名を並べた語で、通常は「非常な富」や「大富豪」の意味で使う。例文
- 彼は不動産事業で財を築き、今や陶朱猗頓と称されるほどの大富豪になった。
- その豪商は陶朱猗頓にも比すべき資産を持ち、町の経済を支えていた。
- 一代で陶朱猗頓の富を得ようとして、無謀な投機に走るべきではない。
類義語
- 大富豪
- 巨万の富
- 富貴栄華
- 富豪巨室
対義語
- 貧困窮乏
- 赤貧洗うが如し
- 一文無し