阿諛逢迎
読み方:あゆ ほうげい
意味
他人、特に権力や地位のある人の機嫌を取るために、過度にほめたり、その意向に無批判に合わせたりしてへつらうこと。「阿諛」も「逢迎」も、おもねり迎合する意であり、重ねてその態度を強調する。
由来
中国・清末の呉趼人による小説『二十年目睹之怪現状』に見られる表現で、同作は1903年ごろから連載された。「阿諛」は相手に気に入られようとしてへつらうこと、「逢迎」は相手の意向を迎えて従うことをいい、近い意味の二語を重ねている。
備考
相手を立てる礼儀や社交辞令とは異なり、保身や利益のために節度なくへつらうという強い批判的ニュアンスを持つ。通常は好ましくない態度を非難して用いる。
補足
- 「阿諛」の「諛」を、教え諭す意の「諭」と書かない。
- 「逢迎」を単なる歓迎の意味と誤解しない。この熟語全体では、相手にへつらい迎合するという否定的な意味になる。
例文
- 彼は昇進をねらって、部長に阿諛逢迎している。
- 権力者への阿諛逢迎ばかりでは、健全な議論は生まれない。
- 周囲に阿諛逢迎するのではなく、必要な意見を率直に述べるべきだ。