防微杜漸
読み方:ぼうび とぜん
意味
悪い事態や過ちがまだ小さく、兆しの段階にあるうちに防ぎ、それが次第に大きくなって深刻な問題になるのを食い止めること。「微」は小さな兆候、「漸」は徐々に進行することをいう。
由来
中国後漢の史書『後漢書』丁鴻伝に見える語に基づく故事成語。後漢時代(1世紀)の政治家・丁鴻が、災いの兆候を早期に除く政治の重要性を上奏した文中の「防微杜漸」に由来する。『後漢書』自体の編纂は南朝宋の范曄により5世紀頃に行われた。
備考
主に政治・組織運営・危機管理などで用いられる、やや硬い表現。「微を防ぎ、漸を杜ぐ」と訓読できる。「杜」は「ふさぐ」の意。
誤用・混同注意
- 「防微杜絶」と書くのは誤りで、正しくは「防微杜漸」。
- 「杜漸防微」は関連する語として用いられるが、一般的な四字熟語の形は「防微杜漸」。
例文
- 不正の小さな兆候を見逃さず、防微杜漸の姿勢で内部統制を強化する。
- 生活習慣病は、若いうちからの食事と運動による防微杜漸が大切だ。
- 苦情が深刻な問題へ発展しないよう、防微杜漸として初期対応を徹底した。
分類
類義語
対義語
- 養痈遺患
- 姑息養奸