金風玉露
読み方
きんぷうぎょくろ
意味
秋に吹くさわやかな風である「金風」と、玉のように美しく澄んだ露である「玉露」を合わせた語。空気が澄み、風や露が美しい秋の趣・秋景色をいう。原典では、七夕に年に一度だけ会う牽牛と織女の、清らかで貴い逢瀬を彩る表現でもある。
由来
中国・北宋時代(11世紀後半)の詞人、秦観(しんかん、1049~1100)の詞「鵲橋仙(しゃくきょうせん)」にある「金風玉露一相逢、便勝却人間無数」に由来する。ここでは、秋風と露に包まれて牽牛と織女が会うことが、人間の数多い逢瀬にも勝るほど尊いと詠まれている。「金」は五行説で秋に配されることから、「金風」は秋風を指す。
備考
日常会話ではまれで、漢詩・俳句・時候の挨拶などの文語的な場面で用いる。「玉露」は高級茶ではなく、美しく澄んだ露の意。七夕を直接指す語ではないが、原典は七夕伝説を題材とする。
例文
- 金風玉露の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 朝の庭に露が光り、涼しい風が渡る景色は、まさに金風玉露という趣であった。
- 七夕を題材にしたこの漢詩は、金風玉露という語によって牽牛と織女の逢瀬を格調高く描いている。
類義語
- 秋高気爽
- 風清月白