遠見卓識
読み方:えんけん たくしき
意味
遠い将来や物事の本質まで見通す、すぐれた見識・洞察力のこと。「遠見」は遠くまで見通すこと、「卓識」は他より抜きん出た見識をいう。長期的な視野に立った判断力をほめる際に用いる。
由来
中国・明代(16世紀ごろ)の焦竑(しょうこう)による随筆集『玉堂叢語』に見える語とされる。同書の「一時侍従之臣、皆有遠見卓識、預知其難(当時の側近の臣下は皆、遠見卓識をもち、あらかじめその困難を知っていた)」という趣旨の記述に由来する。
備考
人の判断力・見識を高く評価する、やや硬い表現。日常会話よりも、評論、表彰文、ビジネス文書などで用いられる。「遠見達識(えんけんたっしき)」と混同されることがある。
誤用・混同注意
- 「遠見達識(えんけんたっしき)」と混同し、「卓識」を「達識」と書き換えない。
- 「遠見」を「遠望」と取り違えない。
例文
- 彼女は市場の変化を十年先まで見据える遠見卓識の持ち主だ。
- 新制度の導入を早くから提言したことは、彼の遠見卓識を示している。
- 目先の利益だけでなく、遠見卓識をもって地域の将来を考える必要がある。
分類
類義語
- 先見の明
- 深謀遠慮
- 遠謀深慮
- 高瞻遠矚
対義語
- 短慮浅見
- 管見蠡測
- 近視眼的