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遠交近攻

読み方:えんこう きんこう

意味

遠方の国とは友好・同盟関係を結び、近隣の国は攻撃して領土を広げるという、外交と軍事を組み合わせた戦国時代の戦略。転じて、遠くの相手とは協調し、身近な競争相手には重点的に対処する方策をいう。

由来

中国・戦国時代(紀元前3世紀ごろ)、秦の昭王に仕えた范雎(はんしょ)が進言した外交・軍事策に由来する。『史記』范雎蔡沢列伝にある「遠交而近攻(遠くと交わり、近くを攻む)」という言葉が基になった。『史記』は司馬遷が紀元前1世紀ごろに編纂した歴史書である。

備考

本来は国家間の外交・軍事戦略を指す語であり、侵略を肯定する意味ではない。現代では、競争相手との距離や利害を考慮した戦略の比喩として用いられることがある。

補足

  • 「遠くを攻め、近くの相手と交わる」という逆の意味に解釈しない。遠方とは交わり、近隣を攻める策である。

例文

  • 秦は遠交近攻の策を採り、遠方の斉とは関係を保ちながら、近隣諸国へ勢力を拡大した。
  • 競合が多い地域では、遠交近攻の発想にならい、遠方の企業とは提携し、近い市場での競争に集中した。
  • その外交方針は遠交近攻とも評されるが、現代では武力ではなく経済協力や交渉によって実行されるべきだ。

分類

この四字熟語に使われている漢字