足食足兵
読み方
そくしょく そくへい意味
国を治めるには、人民の食糧を十分に確保し、国防のための兵備も充実させることが必要だという意味。転じて、国家の安定には生活を支える経済力と防衛力の両方が欠かせないことをいう。由来
中国の古典『論語』「顔淵」篇に由来する。春秋時代の思想家・孔子(前551年頃~前479年頃)が、弟子の子貢から政治について問われ、「食を足らし、兵を足らし、民これを信ず」と答えた言葉の一部である。『論語』は孔子の没後、戦国時代(前5~前3世紀頃)に弟子たちによって編纂されたとされる。備考
主に政治・歴史・安全保障の文脈で用いる硬い語。原典では食と兵に加え、民衆からの「信」が政治の根本として重視されている。日常会話での使用頻度は高くない。例文
- 政府には、足食足兵の考え方に立ち、食料安全保障と防衛体制をともに整える責任がある。
- 非常時に備えるには、足食足兵を基本として、生活物資の備蓄と国防の強化を進めなければならない。
- 古代国家の統治者は、足食足兵を実現するため、農業を奨励しつつ兵制を整備した。
類義語
- 富国強兵
- 食足兵強
- 足食足兵民信之矣
対義語
- 兵糧欠乏
- 食糧不足
- 国力疲弊