走尸行肉
読み方:そうし こうにく
意味
走る屍、歩く肉の塊という字義から、ただ生きているだけで主体性や働きがなく、何の役にも立たない人をいう。人を人間性のない存在のように扱う、非常に強い軽蔑・非難の表現である。
由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立したとされる『韓非子』に由来する。「走る屍、行く肉」を意味し、外見上は生きて動いていても、知恵や意志、社会的な働きを欠く者を、屍と肉にたとえた語である。
備考
現代では日常会話で使うことは少なく、文章語・教養語的な表現である。相手を「役に立たない人」「魂のない人」と断じる強い侮蔑語なので、他者への使用には注意を要する。
別表記
- 走屍行肉
補足
- 「行尸走肉(こうしそうにく)」と混同されやすいが、これは語順が異なる別の四字熟語で、意味はほぼ同じ。
- 「走屍行肉」と書く表記もある。
例文
- 自分で考えず命令を待つだけでは、走尸行肉と評されかねない。
- 彼は目的を失い、毎日をただ過ごす自分を走尸行肉のようだと嘆いた。
- 他人を走尸行肉と呼ぶことは、相手の尊厳を傷つける強い侮辱になりうる。
分類
類義語
- 行尸走肉
- 生ける屍
- 徒食之輩
対義語
- 有為有能
- 有用之才