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財多命殆

読み方

ざい た めい たい

意味

財産が多すぎると、それをねらう者のねたみや犯罪、争いを招き、かえって命を危険にさらすことがある、という戒め。富や財産を持つこと自体を否定するのではなく、富に伴う危険や慎重な振る舞いの必要をいう。

由来

中国の歴史書『後漢書』の「馮衍伝」にある「財多身殆、禍因悪積、害由怨生(財多くして身殆し、禍は悪の積むにより、害は怨みより生ず)」を典拠とする。馮衍は後漢(1世紀ごろ)の人物で、『後漢書』自体は南朝宋の范曄が5世紀前半(おおむね432~445年ごろ)に編纂した。原文の「身」を「命」とした形で四字熟語として定着した。

備考

文章語・漢文調の表現で、日常会話ではあまり用いない。財産そのものを悪とする語ではなく、富がねたみ・犯罪・争いを招き得ることへの戒めである。

例文

  • 財多命殆というから、資産の存在をむやみに公言せず、防犯対策も怠らないようにした。
  • 彼は財多命殆を戒めとして、富を誇示するよりも社会に還元する道を選んだ。
  • その小説は、突然の巨万の富が主人公を危険へ導くという、財多命殆の主題を描いている。

類義語

  • 財多身殆
  • 多蔵厚亡
  • 懐璧其罪

この四字熟語に使われている漢字