解衣盤礴
読み方
かいい ばんぱく
意味
衣服を脱いであぐらをかくように、外見や形式に縛られず、のびのびと自然体で振る舞うこと。特に、芸術家などが世俗の評価や作法にとらわれず、対象に没頭して自由に創作する姿をいう。単に無作法・怠惰であるという意味ではない。
由来
中国・戦国時代の思想書『荘子』「田子方」に見える故事に由来する。『荘子』は紀元前3世紀ごろに成立したとされるが、成立時期には諸説ある。宋の元君が画工を集めたとき、一人の画工は遅れて現れ、衣を解いてあぐらをかき、裸同然でくつろいでいた。王はその作為のない姿を見て「真の画者である」と認めたという。原文では「解衣般礴」とも表記される。
備考
「盤礴」は「般礴」「槃礴」と書くこともある。故事成語・文章語であり、日常会話ではまれ。裸や無作法を勧める語ではなく、形式にとらわれない自然体や創作上の没入を表す。
例文
- 休日の午後は上着を脱ぎ、解衣盤礴の気分で書斎の読書を楽しんだ。
- その画家は周囲の評判にとらわれず、解衣盤礴として大きな画布に向かった。
- 自由な発想を得るため、会議の前に解衣盤礴の心持ちで雑談する時間を設けた。
類義語
対義語
- 畏縮
- 小心翼翼
- 戦戦兢兢