視死如帰
読み方
ししじょき
意味
死ぬことを、故郷や自宅へ帰ることのように自然なものと見なす意。死を少しも恐れず、信念や使命のために命を惜しまないほど勇敢であることをいう。主に、戦いや危険な任務に臨む強い覚悟を表す。
由来
中国の戦国時代末期の思想書『韓非子(かんぴし)』の「外儲説左下」に見える語とされる。原文の「士をして死を視ること帰るが如くせしむ」は、兵士が死を帰郷することのように恐れない状態を表した。日本には漢籍の受容を通じて伝わった。成立時期はおおむね紀元前3世紀ごろである。
備考
本来は戦場で死を恐れない勇敢さをいう語。日常の軽い挑戦には大げさに響くことがあるため、命の危険や重大な覚悟を伴う文脈で使うのが自然。
例文
- 隊長は視死如帰の覚悟で、危険な救助活動の現場へ向かった。
- 彼女は視死如帰の精神で困難に立ち向かい、仲間を守り抜いた。
- 視死如帰という言葉は、使命のために命を惜しまない強い決意を示す際に用いられる。
類義語
- 決死覚悟
- 捨身成仁
- 一死報国
対義語
- 貪生怕死
- 苟且偷安