見風使舵
読み方
けんぷうしだ
意味
風向きを見ながら船の舵を取ること。転じて、その時々の情勢や有力な人の態度を見て、自分に有利な側へ立場・主張を変えることをいう。多くは、信念がなく機会に迎合するという批判的な意味で使われる。
由来
中国の禅宗史書『五灯会元』に見える「看風使舵(風を見て舵を使う)」に由来するとされる。『五灯会元』は南宋の普済が1252年ごろに編んだ書である。船が風向きに応じて舵を取る様子を、人が形勢を見て態度を変えることにたとえ、日本では「見風使舵」として定着した。
備考
一般には「信念がなく、都合のよい側につく」という否定的な語感を伴う。「臨機応変」は状況に適切に対応するという肯定的・中立的な表現であり、区別して用いる。
例文
- 彼は有力者が変わるたびに主張を変える、見風使舵の人物だ。
- 世論に応じて方針を修正することまで、すべて見風使舵だと非難するべきではない。
- 会社が利益だけを追って見風使舵に提携先を変えたため、取引先の信頼を失った。