見兎放犬
読み方:けんと ほうけん
意味
好機や必要な状況を見つけたら、その時機を逃さず、すぐに適切な行動を取ること。兎を見つけしだい猟犬を放って追わせることにたとえ、機会への素早い対応をいう。準備不足のまま無謀に動くという意味ではない。
由来
中国の国策・策謀を集めた『戦国策』楚策四の「見兔而顧犬、未為晩也(兎を見て犬を顧みるも、いまだ晩しとせず)」に基づく。兎を見てから猟犬を呼んで追わせてもまだ遅くないというたとえで、事が起きた後でも速やかに対策を講じれば間に合うことを表す。
備考
やや漢文的で硬い表現であり、日常会話よりも文章・演説・ビジネス上の判断などで用いられる。出典の句形は「見兔而顧犬」であり、「見兎放犬」はその趣旨を四字にまとめた表現である。
別表記
- 見兔放犬
誤用・混同注意
- 「兎を見てから準備を始めてもよい」という意味ではなく、好機を認めたら直ちに対応するという意味である。
- 「見兎顧犬」は出典に見られる句形であり、四字熟語としては通常「見兎放犬」を用いる。
例文
- 市場の需要が高まったのを捉え、会社は見兎放犬の機を逃さず新製品を投入した。
- 災害の兆候を把握した自治体には、見兎放犬のような迅速な避難対応が求められる。
- 彼は顧客の関心が高まった瞬間に提案を出す、見兎放犬の営業を得意としている。
分類
類義語
対義語
- 好機を逸する
- 後手に回る
- 時機逸失