衣香鬢影
読み方:いこう びんえい
意味
女性の衣服から漂う香りと、鬢(こめかみ付近の髪)の美しい姿をいう語。転じて、女性が華やかに美しく着飾っているさま、またはそのような女性たちを表す。多くの美しく装った女性が集まる華やかな場面にも用いる。
由来
中国・北周の詩人である庾信(513年~581年)の「春賦」にある「花開日影、衣香鬢影」に基づく。花が開き日の光が映える美しい景色と並べて、女性の衣の香りや髪の姿の華やかさを詠んだ表現である。日本では、中国由来の漢語的な四字熟語として用いられる。
備考
主に文章語・雅語として用いる。「鬢」は耳ぎわからこめかみにかけての髪を指す。単に容姿が美しいことより、衣装や髪飾りを含む華やかな女性の装いを表す語である。
例文
- 祝賀会の会場には衣香鬢影の女性たちが集い、ひときわ華やかな雰囲気に包まれていた。
- 宮廷を描いたその絵巻には、衣香鬢影の女房たちが優雅に描かれている。
- 舞踏会の場面では、衣香鬢影という語がふさわしいほど、女性たちの装いが美しかった。
分類
類義語
- 花姿月態
- 蛾眉皓歯
- 粉黛
対義語
- 荊釵布裙