衍漫流爛
読み方:えんまんりゅうらん
意味
文章や言葉の内容・表現が豊かに広がり、流れるように華やかで美しいこと。主に詩文・文章のきらびやかで流麗な文体をほめていう。場合によっては、表現が華美で冗長であるという批評的な含みをもつこともある。
由来
中国・南朝梁の文芸評論家、劉勰(りゅうきょう)が5世紀末から6世紀初め、およそ500年ごろに著した『文心雕龍』の「諸子」に見える語に基づく。原典では「衍曼流爛」と表記され、「衍曼」は豊かに広がること、「流爛」は光彩が流れるように輝くことをいう。
備考
日常会話ではほとんど用いず、文章表現・詩文の評として使う雅語的な四字熟語である。原典に近い表記として「衍曼流爛」も用いられる。
別表記
- 衍曼流爛
誤用・混同注意
- 「衍満流爛」と「満」を用いるのは誤り。
- 「衍漫流乱」と「乱」を用いるのは誤りで、「爛」と書く。
例文
- その評論は古典からの引用を巧みに織り込み、衍漫流爛たる文体で読者を引き込んだ。
- 彼女の序文は衍漫流爛な表現に富む一方、論旨がやや見えにくい。
- 展覧会図録には、作者の世界観を伝える衍漫流爛な文章が掲載されている。
分類
類義語
- 絢爛華麗
- 富麗堂皇
- 流麗典雅
対義語
- 質実無華
- 簡明質朴