螻蟻尚生
読み方:ろうぎ しょうせい
意味
ケラやアリのような小さな虫でさえ、生きることを望み、命を惜しむということ。まして人間が生きようとし、助かりたいと願うのは自然なことである、という意味で用いる。
由来
「螻蟻」はケラとアリ、「尚生」は生を重んじること・なお生きようとすることを表す。小虫でさえ生を求めるという漢文調の言い回しに基づく語で、「螻蟻尚生を貪る」の形でも用いられる。特定の原典や成立年代は明確に確定していない。
備考
主に「螻蟻尚生という」「螻蟻尚生を貪る」のように用いる。命を惜しむことを自然な本能としていう語だが、文脈によっては生への執着をやや批評的に表すこともある。
補足
- 「尚生」を「尚性」と書くのは誤り。
- 「螻蟻尚生」は「螻蟻尚生を貪る」を省略し損ねた形ではなく、四字熟語として用いられる。
例文
- 追い詰められた彼が助命を願ったのは、螻蟻尚生という人間として自然な思いからだろう。
- 網にかかった虫が懸命に逃げようとする姿に、螻蟻尚生の理を感じた。
- 螻蟻尚生というように、どれほど弱い立場の者にも生きたいという願いがある。
分類
類義語
- 生存本能
- 貪生怕死
- 螻蟻貪生