蛇雀之報
読み方:じゃじゃく の ほう
意味
蛇や雀のような小さな動物でさえ、受けた恩を忘れずに報いるという意味。転じて、人は他者から受けた恩恵を忘れず、感謝して恩返しをすべきだという戒めをいう。
由来
中国の二つの報恩譚に基づく。前漢の『淮南子』には、隋侯が傷ついた大蛇を助け、蛇が夜光珠をくわえて恩を返した話がある。また『後漢書』楊震伝には、楊宝が助けた黄雀から白環を贈られた話がある。これらの「蛇」と「雀」の報恩説話を合わせた表現で、現在の四字形としての成立時期は不詳。
備考
文章語的で、日常会話では「恩返し」「報恩」が一般的。「蛇雀の報」とも書く。蛇の字があっても、害意や復讐ではなく、受けた恩に報いることを表す。
別表記
- 蛇雀の報
誤用・混同注意
- 読みを「じゃくじゃくのほう」としない。正しくは「じゃじゃくのほう」。
- 「蛇雀之恩」と取り違えない。受けた恩そのものではなく、恩に報いることをいう。
例文
- 留学中に世話になった恩師へ、蛇雀之報の思いを込めて近況を報告した。
- 苦しい時期に支援してくれた地域の人々に、事業の成功で蛇雀之報を果たしたい。
- 彼は受けた親切を決して忘れず、蛇雀之報の心で後輩を助けている。