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蛇欲呑象

読み方:だ よく どんぞう

意味

蛇が自分よりはるかに大きい象をのみ込もうとする意から、身のほどを超えた大きな欲望を抱くこと、または人間の欲望には際限がないことをたとえる。一般に、強欲さや分不相応な企てを批判的にいう。

由来

中国の地理・神話書『山海経』の「海内南経」に、巨大な巴蛇(はだ)が象を食べ、三年後にその骨を吐き出すという記述がある。この蛇と象の話を踏まえ、蛇が象をのみ込もうとするほどの過大な欲望を表す語となった。『山海経』は戦国時代から前漢期(紀元前4世紀〜紀元前1世紀ごろ)にかけて成立したとされるが、正確な成立年は不明である。

備考

日常会話では比較的まれで、文章語・教訓的な文脈で用いられる。単なる向上心ではなく、実力や分際を超えた過度の欲望を非難するニュアンスが強い。

別表記

  • 蛇欲吞象

補足

  • 「蛇欲飲象」と書くのは誤りで、通常は「呑象」を用いる。
  • 単に「大きな志」を表す語と解するのは不正確で、過大で貪欲な欲望を批判する意味合いがある。

例文

  • 小さな会社でありながら一度に世界市場を独占しようとするのは、蛇欲呑象というべき計画だ。
  • 利益が出るたびにさらに大きな取り分を求める彼の態度には、蛇欲呑象のような強欲さが見える。
  • 経営陣は蛇欲呑象に陥らないよう、事業拡大の前に資金力と人員を慎重に見極めた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字