虎踞竜盤
読み方:こきょ りゅうばん
意味
虎がうずくまり、竜がとぐろを巻くように、山や川などが複雑に連なっていて、雄大で険しく、守りに適した地勢をいう。特に、帝王や有力者が都・城を構えるのにふさわしい要害の地という意味で用いる。
由来
三国時代(3世紀)、諸葛亮が建業(現在の南京)付近の地形を見て、「鐘山は竜がとぐろを巻くようで、石頭は虎がうずくまるようだ。まことに帝王の住む地である」と評したという故事に基づく。現存する典拠としては、北宋の太平興国8年(983年)に成立した類書『太平御覧』に、『呉録』の逸文としてこの話が引用されている。
備考
主に地勢・立地を形容する雅語で、日常会話ではあまり用いない。「竜盤虎踞」「竜蟠虎踞」ともいう。単なる景観の美しさではなく、険しさや防御上の有利さを含む表現である。
別表記
- 虎踞龍盤
誤用・混同注意
- 「踞」を「据」と書くのは誤り。
- 動物が実際にいる場所を指す語ではなく、虎や竜の姿になぞらえた険要な地勢をいう。
例文
- その城は断崖と大河に守られた、虎踞竜盤の地に築かれている。
- 都の候補地は、背後に山を負い前方に水を望む虎踞竜盤の地勢として高く評価された。
- 小説では、虎踞竜盤たる要地をめぐって群雄たちが激しく争う。
分類
類義語
- 竜盤虎踞
- 竜蟠虎踞
- 要害堅固