虎視眈々
読み方:こし たんたん
意味
虎が獲物をねらって鋭く見つめるように、すぐれた地位・権力・利益・好機などを得ようとして、機会をじっとねらうこと。多くは、強い野心を抱き、油断なく機会をうかがうという、やや批判的な意味合いで用いる。
由来
中国の古典『易経』の「頤(い)」の卦にある「虎視眈眈、其欲逐逐(虎のようににらみ、欲望は次々に追い求める)」に基づく。『易経』は周代、概ね紀元前1千年紀に成立・編纂されたとされる古い占術・思想の書である。「眈眈」は、目を鋭く見開いてにらむさまを表す。
備考
「虎視眈々と」の形で副詞的に用いることが多い。単なる熱意よりも、地位・利益などを得るために機会をねらう強い野心を含み、文脈によっては警戒や批判の響きがある。
別表記
- 虎視眈眈
- 虎視耽々
- 虎視耽耽
補足
- 「眈々」を「短々」「担々」などと書くのは誤り。
- 単に「注意深く見る」という意味ではなく、通常は目的や好機を得ようとしてねらう意味で用いる。
例文
- 彼は次期社長の座を虎視眈々とねらい、社内で実績と人脈を築いている。
- ライバル企業が市場参入の好機を虎視眈々とうかがっている。
- 若手選手たちは代表入りの枠を虎視眈々とねらって、日々の練習に励んだ。
分類
類義語
- 虎視耽々
- 鷹視狼歩
- 機会をうかがう
- 野心を抱く