虎穴虎子
読み方:こけつ こし
意味
危険を冒して困難な場所や状況に踏み込まなければ、大きな成果や貴重なものは得られないということ。「虎穴」は虎のすむ穴、「虎子」は虎の子をいう。一般には「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という形で用いられる。
由来
中国後漢の武将・班超(はんちょう)の故事に由来する。『後漢書』班超伝によれば、班超は西域の鄯善国で匈奴の使者を討つ決断をし、部下に「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と説いたとされる。故事の時期は後漢の永平16年(73年)頃、典拠である『後漢書』の成立は5世紀(432~445年頃)である。
備考
現代日本語では四字熟語単独よりも、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざ的な全文の形が一般的。無謀を勧める語ではなく、十分な覚悟をもって危険に挑む意で使う。
誤用・混同注意
- 「虎穴虎児」と書くのは誤り。「虎子」は虎の子の意である。
- 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を、危険を避けるべきだという意味に取り違えない。危険を冒さなければ大きな成果は得にくい、という意味である。
例文
- 新規事業には失敗の危険もあるが、虎穴虎子の覚悟で海外市場に挑戦した。
- 彼は虎穴虎子の精神で、誰も手を付けなかった難事件の解決に乗り出した。
- 大きな成果を望むなら、時には虎穴虎子、すなわち危険を恐れず行動することも必要だ。
分類
類義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 危険を冒す
- 一か八か
- 破釜沈舟
対義語
- 安全第一
- 君子危うきに近寄らず
- 無事平穏