破釜沈舟
読み方
はふ ちんしゅう意味
退路を自ら断ち、決死の覚悟で物事に臨むこと。失敗したときの逃げ道や保険をなくし、勝つしかない状況を作って全力を尽くす姿勢をいう。主に勝負・戦い・事業・改革など、大きな決断を伴う場面で用いられる。由来
中国の故事に由来する。前207年、秦末の巨鹿の戦いで項羽が川を渡った後、釜を壊し舟を沈め、兵に退却できない覚悟を示したという話がもと。司馬遷『史記』項羽本紀(前1世紀ごろ成立)に「船を沈め、釜を破る」趣旨の記述があり、四字句としての成立時期は不詳。備考
非常に強い決意を表す硬い表現。日常会話より文章・演説・ビジネス文脈で使われやすい。「破釜」は鍋を壊すこと、「沈舟」は舟を沈めること。例文
- 新規事業の成功に社運を賭け、社長は破釜沈舟の覚悟で大規模な投資を決めた。
- 彼は安定した職を辞め、破釜沈舟で研究者の道に進んだ。
- 決勝戦を前に、監督は選手たちに破釜沈舟の気概で戦えと檄を飛ばした。
- 赤字続きの工場を立て直すため、社員全員が破釜沈舟の思いで改革に取り組んでいる。
- 退路を考えているうちは本気になれないと、彼女は破釜沈舟の決意で海外留学を決めた。
類義語
- 背水之陣
- 背水一戦
- 不退転
- 決死敢闘
- 乾坤一擲
- 死中求活
対義語
- 優柔不断
- 右顧左眄
- 意志薄弱
- 逡巡躊躇
- 退避三舎