薪水之労
読み方:しんすい の ろう
意味
薪を取り、水をくむような、生活を維持するために日々行う骨の折れる仕事や苦労をいう。転じて、生計を立てるためのつらい勤労・生活上の苦労を指す。
由来
「薪」はたきぎ、「水」は生活用水をいい、昔、薪を集めたり水をくんだりすることが日常生活に欠かせない重労働であったことに基づく中国風の表現である。「之」は「の」の意。特定の一つの古典に由来する故事としての確かな初出・成立年代は不明である。
備考
文章語で、やや古風な表現。自分の生活のための苦労をへりくだっていう場合や、他人の生計上の苦労を述べる場合に用いる。「薪水の労」と仮名交じりで書くことも多い。
別表記
- 薪水の労
誤用・混同注意
- 「薪水」を現代中国語でいう「給料」の意味に解し、給与に関する苦労だとするのは誤り。ここでは薪を取ることと水をくむことを指す。
例文
- 祖父は若いころ、家族を養うために薪水之労を厭わず働いた。
- 店を軌道に乗せるまでに重ねた薪水之労が、現在の経営の基盤になっている。
- 華やかな成功の陰には、本人の長年にわたる薪水之労があった。
分類
類義語
- 糊口之労
- 生活苦
- 日々の糧を得る苦労
対義語
- 安居楽業
- 安逸
- 不労所得