蕭規曹随
読み方:しょうき そうずい
意味
前任者が定めた方針・制度・やり方を、後任者が変更せずそのまま受け継いで行うこと。もとは、優れた前任者の方針を守るという肯定的な意味だが、文脈によっては、旧来の方法にこだわって改革しないという批判的な意味でも用いられる。
由来
中国・前漢初期の故事による。劉邦に仕えた丞相の蕭何(しょうか)が紀元前193年ごろに没した後、後任の曹参(そうしん)は蕭何が整えた法律・制度をほとんど改めずに踏襲し、国を安定させた。蕭何が「規(はか)り」、曹参がそれに「随った」ことからいう。『史記』「曹相国世家」に見える。
備考
人名由来の故事成語で、「蕭」は蕭何、「曹」は曹参を指す。必ずしも消極的な語ではなく、安定した制度や優れた方針を引き継ぐ場合には肯定的に使われる。
別表記
- 蕭規曹隨
誤用・混同注意
- 「曹随」を「曹隋」と書くのは誤り。
- 「そうきそうずい」ではなく、読みは「しょうきそうずい」。
- 単なる無批判な模倣のみを指す語ではなく、優れた先例を守る肯定的な文脈でも用いる。
例文
- 新社長は創業者の経営方針を尊重し、当面は蕭規曹随で事業を進める方針だ。
- 制度が十分に機能しているなら、無理に変えるより蕭規曹随も一つの選択である。
- 前任者の施策を検証もせず蕭規曹随に終始したため、時代の変化に対応できなかった。
分類
類義語
対義語
- 改革刷新
- 破旧立新
- 独自路線